堆積が見られる地層スポット

堆積学を研究する上で欠かせない地層。
この地層をダイナミックに感じられる場所を取り上げてみよう。

島原半島

長崎県にある島原半島は、雲仙火山の噴火によって形成されたものとみられている。
活火山である雲仙だが、島原半島で見られる地層は現在の雲仙火山による性質の石とは異なり、正確には今の雲仙火山が生まれる前、あるいはその時期とみられる堆積物が確認されている。

堆積物の年代を見ると、400~450万年前頃のものが見られ、地球の神秘を感じるざるを得ない。
また、海岸沿いで見ることができる断層は火山性のものを含め色彩も豊かで、場所によって様々な表情を持っていることからいくつもの観測スポットがあると言える。

須佐湾

山口県萩市にある須佐湾は、北長門海岸国定公園の中にあり、天然記念物にも指定されている。
ホルンフェルス大断層と呼ばれる断崖絶壁は直線的なモノトーンの縞模様を形成し、鮮やかな地層を見ることができる。

これは、砂岩と頁岩がそれぞれ堆積し、マグマによる深成岩によって変色されたためで、「須佐ホルンフェルス」とも呼ばれる。
打ち寄せる波とに向かってそびえ立つ縞模様の断崖は、数十メートル級の高さを誇る部分もあり、正に壮観な眺めであると言える。

秋吉台

鍾乳洞で有名な秋芳洞がある山口県の秋吉台は多くの観光客が訪れる観光スポットであるとともに、堆積学における研究対象としても特殊な場所の一つである。
鍾乳洞は石灰岩のほか、火山灰や生物の遺骸などが堆積しており、しばしば絶滅種の化石まで発見することができる。

その形成の歴史は、石灰岩と地下水の溶解作用などによるもので、独特の堆積物や生成物が存在する。
激しい波に侵食される断崖絶壁のような海岸沿いの断層と比べ、比較的丸みを帯びていたり緩やかなものが多い。
特に秋吉台は国内最大のカルスト台地であり、秋芳洞は歴史・規模ともに学術的にも興味深い鍾乳洞である。

養老渓谷

千葉県は房総半島の中央に位置する養老渓谷は、川の流れから生まれた地層スポットである。
渓谷にある沢で遊歩道もあることから散策にも人気の場所で、首都圏からも行きやすい場所であるため気軽に訪れることができるだろう。

ここで見られる地層は養老川によって削られたとも言われているが、地震の原因にもなるプレートに影響された地層でもあり、見た目だけでなく学術的にも興味深い地層と言える。
これは過去の堆積に不連続性が見られることから「黒滝不整合」とも呼ばれ、プレートの動きに変化があったことに由来するのではないかとも言われている。


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