災害における堆積

それでは、災害における堆積物はどういったものがあるのか。
またはそれから今後予知できる危機はどのようなものがあるのか見てみよう。

火山と堆積

堆積物の一つに挙げられる火山砕屑物は、火山の噴火によって生成される岩や灰や礫の総称である。
この火山砕屑物が堆積する地層は、過去に火山の火砕流による被害があった地域であるということが言える。

その調査と検証によっては、発生した時期や火砕流による被害規模、被害範囲の特定をおこなうことも可能になる。
それにより災害時の被害範囲を予測することもでき、避難指示の指針として生かすことも可能である。

また、同一の火口から何度も繰り返し噴火することにより周囲に火山灰や溶岩などが周辺に堆積することで積み重なったものを成層火山と呼ぶ。
成層火山の特徴として、堆積する過程で自然に形成されるため、円錐状の形状を持つことになる。
国内では富士山や浅間山、桜島といった火山もこの成層火山に含まれる。

津波と堆積

想像を絶する津波と言えば身近な国内でも記憶に新しい、2011年に発生した東日本大震災が挙げられるだろう。
震災レベルの津波では砂や泥など様々な砕屑物の他に生き物の遺骸など、陸上や海底に堆積される。

その堆積されたものが生成されたであろう年代を調査し検証することで、どの時代にどのような災害が、どこまでの範囲に発生したかなどを推測することができる。
その結果、たとえば津波の発生が懸念される事象が起こった際の避難範囲や安全地帯の設定などの重要な参考となり得る。

また、津波には海底を震源とする巨大地震の他、海底火山や隕石などによるものなど、様々な要因の可能性がある。
そういった要因についても堆積学である程度推定していくことができる。


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